住友生命「多くの社会問題と切り離すことのできない大切な事業」
未来を強くする子育てプロジェクトは、住友生命保険の創業100周年記念事業として2007年からスタートし、今年で9回目を迎えた。これまでに80組の子育て支援活動と、81人の女性研究者を表彰・支援している。
日本がいま直面している大問題の一つは言うまでもなく「少子化」だ。家族の形が急速に多様化し、家庭と地域の結びつきは弱くなり、孤立する子育て家庭が増えている。環境を再確立すべく政府や地方自治体も対策を講じているけれど、スピード感では民間の方が上だ。「子育て支援活動の表彰」は、そうした取り組みを長年続けている人や団体に焦点を当てるだけでなく、金銭面でもサポートする。
「女性研究者への支援」は、自然科学分野に比べて、まだまだ支援が少ないといわれている人文・社会科学分野の女性研究者を対象としている。「女に学問は不要」と言われた時代は過ぎ去ったが、妊娠や出産、育児に直面して断念する人はいまだに多い。
住友生命保険相互会社の橋本雅博取締役代表執行役社長は、本プロジェクトの報告書のなかで事業の意義を次のように強調する。
「こうした子育て支援事業への取組みは、現在の日本において、女性活躍推進や日本の人口構造の変化、地方創生等多くの社会問題と切り離すことのできないとても大切なものであると考えております」