製菓大手のUHA味覚糖がマグロの完全養殖で注目されている近畿大学(東大阪市)とコラボレーションして、ビューティーケア事業「美はお口から研究所」を立ち上げた。薬学部、文芸学部、経営学部の協力をえて開発からパッケージデザイン、販促まで文理融合型の産学提携で商品を開発する。
第一弾として、マグロから抽出されるコラーゲンを使ったリップスクラブ(唇の角質を取り除くケア用品)とグミサプリを2016年2月22日にドラッグストアチェーンのココカラファイン店舗限定で発売した。
1尾から100gしか取れない近大マグロコラーゲン
どちらも近畿大学で養殖している「近大マグロ」から抽出した稀少な「フルレングス生コラーゲン(以下近大マグロコラーゲン)」を使用している。近大マグロコラーゲンには優れた保水効果があり、1尾(約40kg)から100gほどしか抽出できないという。
「美はお口から研究所リップスクラブ」は近大マグロコラーゲンの保湿力を活かしたなめらかで低刺激なリップケア用品だ。UHA味覚糖による初の化粧品となる。飴やグミなどのお菓子を開発してきた同社の強みを活かし、スクラブに砂糖を用いて柑橘系の甘い香りに仕上げた。使い方は、適量を唇に馴染ませてから、2~3分おいた後に洗い流す。唇の余分な角質をやさしく取り除くと同時に、潤いを与えしっとりした状態に整える。
近大マグロコラーゲンとビタミンを配合したグミサプリも開発した。グレープフルーツとミックスベリーの2種類のフレーバーを用意しており、グレープには歯のホワイトニング効果があるとされるメタリン酸ナトリウム、ベリーには口臭予防に効果を発揮するユーカリエキスを配合している。噛みごたえのあるハードグミで、口に入れると果物の強い香りが広がる。
今後も研究所からビューティーケア用品の開発を進めていく予定だ。
価格はリップスクラブが1000円、グミサプリが600円(どちらも税別)。