仏の学者エマニュエル・トッド、日本でも大人気 祖父は『アデンアラビア』のポール・ニザン

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NHKが「最大級の知識人」の扱い

   日本ではどんな人が読んでいるのか。週刊朝日の2月26日号は、今年の京都大学特色入試で経済学部に合格した受験生のこんな声を伝えている。

「論文試験の前に新書を数冊買って読みました。『グローバリズムが世界を滅ぼす』の著者の1人、エマニュエル・トッドが最近話題なので、出るかも、と思いました。実際にこの本に書かれていることを論文入試で丸々使いました。読んでいてよかった」

   この受験生は将来、「東アジア連邦」をつくりたいという希望があり、大学卒業後はまず商社に入ってその下地を作りたいそうだ。国際舞台で活躍したいと思っているような若い層に読者が広がっていることをうかがわせる。

   テレビで紹介される機会も増えている。特に目立つのはNHKだ。昨年9月には「世界経済の行方 歴史学者エマニュエル・トッドに聞く」を放送。ヨーロッパ総局長がインタビューしている。今年2月18日にも「キャッチ!インサイト 『エマニュエル・トッドに聞く テロと社会』」で登場させた。

   近年、しばしば来日記念講演会も開かれ、こちらも大人気だ。1月28日の慶応大学での「エマニュエル・トッド来日記念講演」には予定募集定員を大幅に超える応募があり、早々に募集を締め切ったことが告知されている。

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