最近、インスタグラムなどのSNSで食べ物の写真を撮って投稿する人が激増している。そんな流れに乗っかるように、LINE(ライン)が食べ物の撮影に特化したフード専用カメラアプリ「Foodie(フーディー)」を公開した。
「ジューシー」「ホクホク」など撮影対象に適した雰囲気を選べる24種類のフィルターや、真上からの撮影で失敗しないように水平なカメラアングルを色で知らせてくれる機能など、食べ物を魅力的に写す機能を豊富に取り入れた。
敢えて変化をつけるのが難しい被写体をチョイス
フーディーはiOS、android両端末対応で、無料配信している。さっそくダウンロードして、どんな写真が撮れるのか試してみた。
被写体は、ヤマザキナビスコのロングセラー菓子「オレオビッツ」を選んだ。白黒の外見はただでさえ変化がつけにくい上に、ビッツは通常のオレオよりもずっと小さい。スマホのカメラスペックではどう撮っても雰囲気に差が出せなさそうだが、果たしてフーディーの実力やいかに。
アプリを起動すると、撮影画面の右下に光の三原色のアイコンが出てくる。これをタップするとフィルター選択画面が開く。各フィルターには「デリシャス」「ホクホク」「まったり」といったイメージを表す名前がついており、画面の様子を確認しながら被写体に合ったフィルターを探せるようになっている。
ビスケットの模様までくっきりわかる仕上がりに
まずはフィルターを使わずに撮影。オレオの表面の模様が真っ黒につぶれてしまい、全体的に灰色がかった写真になった。予想はしていたが、あまりおいしそうには見えない。
続いて「ホクホク」のフィルターをかけてみる。先ほどよりも背景が明るくなり、クリーム色とビスケットの黒のコントラストがちょうどよいバランスに調整された。オレオの輪郭もくっきりしている。一気においしそうな仕上がりに。
そして「スイーツ」。
「すごい!ビスケットの模様までちゃんとわかる!」
衝撃的といえるほどの出来ばえだった。かなり小さい被写体にも関わらず、ビスケット生地のざらざらとした質感まで捉えた仕上がりになっているではないか。少し褪せた発色でレトロな雰囲気になっているのも味があっていい。
かなり意地悪な被写体を選んだつもりだったが、2色しかないオレオでもフィルターの使い分けで仕上がりに明確な違いが出た。シンプルな操作で仕上がりの雰囲気を好きなように変えられるので、料理撮影の可能性がぐっと広がりそうだ。