とにかくマイペースなUMAたち
回が進むと一行は会議室を飛び出し、市職員2人が、2006年に「快水浴場百選」の特選(九州No.1)に選定された下阿蘇ビーチ、チキン南蛮発祥の店「直ちゃん」、五ヶ瀬川でとれた天然アユの塩焼きを提供する居酒屋など、様々な場所にカップルを連れて行き、もてなす。
ただ、肝心のUMAカップルがとにかくマイペースなのだ。たとえば伊藤さんと牧瀬さんがきれいな水質や特産品、交通の便が良くなったことなどを熱心に説明している間、河童はキュウリを食べ続けている。隙を見てはカップル同士でいちゃついたり、人魚が説明をぶった切ってスマホをいじり始めたり、説明の間に干からびてしまった河童に人魚が口に含んだ水を吹きかけて蘇生させたりと、やりたい放題。
強烈なUMAカップルを引き立てる伊藤さん、牧瀬さんの独特な立ち回りにも注目。静かに淡々と魅力をPRして市職員としての本分を全うしつつ、ビーチではしゃぐ姿や居酒屋で泥酔する様子は「この人たち本当にリアル公務員なの?」と思ってしまうほど自然な演技だ。
最終11話では、カップルが書類を持って改めて市役所を訪れる。果たして2人(匹?)は無事延岡に移住してくれるのか。