ご当地キャラと地元有名人の混成チームは大正解
――ご当地キャラクターとご当地有名人の混成にしたのはなぜですか。
「日本人の郷土愛をくすぐる施策ができたらと考えました。食べ物や方言など、ご当地性を語るテーマはいろいろあります。キャラクターと人物の混成にした理由は、知る人ぞ知る有名人を入れたら効果が出ると思ったからです。各地域にヒアリングをした上で、ご当地アイドルや地方で活躍するタレントの方にも加わってもらいました」
――ご当地有名人やキャラの発信力に驚かれたことはありますか?
「福岡県の『ふくおか官兵衛Girls』や山口県の『山口活性学園』に販売店のイベントに出演いただいたとき、彼女たちのファンがツイッターやブログでイベント告知を拡散してくれました。鹿児島県の『イーサキング』や愛媛県の『バリィさん』は、店頭のイベント出演時に『持ち運びができる』という写真を何枚も撮り、それをSNSにアップしてくれたのです。『自分たちは今ここにいる』と告知すると、それを見て店頭に来てくれた方が多くて。彼らの発信力の大きさを感じました」
「島根県の『どじょうすくい女将』の小幡美香さんは旅館経営者で、いろんなつながりがある方です。地元の女将会で告知してくださったり、お客様向けのサイトで告知してもらったり。旅館利用者が『このCMを見た』と言ったら、宿泊特典とかも付けてくださって。キャラクターやご当地有名人、それぞれの異なった拡散力を生み出していただけたことに驚きました」
――出演者のアドリブやアイデアが取り入れたこともあるのですか。
「CM中に綾瀬さんが水中に美しく(?)プライベート・ビエラを突っ込むその瞬間を、ご当地出演者が目撃して驚くシーンがあります。驚きの表現はわれわれも用意していました。ところが撮影が始まると『私の地方では実際にこういう言い方をします』と出演者がアドバイスしてくださることが多くて。そういった部分を現場の皆で一緒に作っていった背景があります」
――今回出てきた出演者の中でお気に入りを3つ挙げていただけますか。その理由も教えてください。
「1つ目は茨城県の『ねば~る君』。普段の彼は低姿勢なんですけど、フレームアウトするくらい背が伸びる瞬間があって、実際に見ると迫力満点。想像していたよりも伸びが高く、スピードも早くてビックリしました! その姿は持ち運び編で見られます。結構レアな映像です」
「2つ目は北海道の『メロン熊』。とてもインパクトのあるキャラクターです。注目はお風呂編。メロン熊は自分の個性を言葉なくして出していたのが面白くて。横に座っているエキストラを噛む大胆な演技が見どころです」
「3つ目は青森県の『りんご娘』です。お風呂編で彼女たちが『わいはー』と言うシーンがありまして、ご当地の方言で『あらまー』という意味だそう。それがすごくカワイイ」
「いま挙げた驚きの表現は耳を凝らさないと聞こえないかもしれませんが、地元の方にとっては身近に感じられると思います。目立っている出演者の周りの反応も見てほしいですね。面白いエキストラもいるので。何回見ていただいても新しい発見があると思います」