眼鏡、時計、ランニングシューズ、歯ブラシからバスケットボールまで、最近インターネットとあらゆるモノをつなぐIoT(インターネットオブシングス)の開発が急速に進んでいる。そうしたモノの一つに数えることがはばかられそうな"避妊具"ではあるが、コンドームシェア国内No.1のオカモト(東京都文京区)では、時代の流れに乗り遅れまいと奮闘が続いているようだ。2016年2月9日にJ-CAST編集部に送られてきたリリースには
「世界初!?コンドームのためのウェアラブルデバイスを開発!」
「音声認識でコンドームが発射!」
といった文句が並んでいた。うーん、ちょっと何言ってるかよく分からない。
ネタのようにも見えるがオカモトは至って真面目に開発したらしく、その経緯を特設ページで紹介している。一体どんなアイテムなのか。
着用して"ヘンシン"を促す
同社は2015年12月に日本の性感染症や望まぬ妊娠を予防するための研究機関「LOVERS 研究所」を立ち上げた。その活動の一環として今回ウェアラブルデバイス開発を行った。
きっかけは、研究所が実施した意識調査だった。18~29歳の未婚男女400人に対してコンドームの携帯に関する調査を行ったところ、「コンポジ(コンドームの置き場所、持ち運び方法を示す造語)」が定まっていない人が半数以上だという結果が出た。そこでオカモトは
1いつでも肌身離さず持ち運ぶことができる
2ベストなタイミングでスタイリッシュに取り出せる
この2点を満たしたアイテムを作れば、いざという時にコンドームがない、または携帯し忘れた、といったアクシデントを防ぎ着用率向上につながるのではないかと考えた。
開発した「ゼロワンベルト」はスマートウォッチ端末と連動したベルト型のデバイスで、時計に向かって「ゼロワン!」と叫ぶとバックルにあたる部分に仕込んだコンドームが射出される仕組みだ。特設ページ公開している紹介動画を見ると、本体は予想以上に巨大でごつく、叫んで作動するシステムと相まってなんだか某セミ型ライダーの変身グッズのようなアイテムになっている。
ゼロワンベルトが実際に市販されるかはまだ明かされていないが、オカモトは今後ベルトを体験する機会を提供していく予定だ。