何事も苦労がないと喜びがない
日米をまたにかけ、輝かしい記録を打ち立ててきたプロ野球のイチロー選手は天才とみられているが、『イチローの逆境力』(著・児玉光雄、596円、祥伝社)によれば、逆境こそが偉大なアスリートに育て上げたという。
イチロー選手はこう語っている。「野球を通して逆境を克服していくことが好きだ。自分は幸せな人間だと思う。不幸な人間って、何事もなんの苦労もなくできてしまう人でしょう。でも、それでは克服する喜びがなくなってしまう」
「イチローの逆境力」をヒントに、逆境に立ち向かい逆境を糧としてどう仕事に活かすか、あるいは逆境を利用して人生のヒットをいかに量産するか。ビジネスパーソンにも役立つノウハウが紹介されている。著者は京都大学工学部卒だが、臨床スポーツ心理学者として知られイチロー選手に関する著書も多い。