笑って学ぶ仏教のすべて
「人類史上もっとも"笑える"仏教本がここに誕生しました!」と大仰な内容紹介だ。『ブッダも笑う仏教のはなし』(著・笑い飯 哲夫、1404円、サンマーク出版)の著者は、お笑いコンビ「笑い飯」の哲夫さんである。2010年のM-1グランプリで優勝し、すっかり人気者になったが、仏教に対するこんな一面がある。
子どものころから般若心経に興味を持ったそうだ。大学は哲学科に進み、仏教は独自に研究を続けた。お笑いの世界に入ったが、仏教の知識が深く、語り口が面白いと芸人仲間から話題になり、あちこちで講演を依頼されるようになった。東大で仏教講座を開講したこともある。
「仏教はここから始まった――お釈迦さんってどんな人なん?」から「仏教はこんなこといってはるんです」「日本の仏教ってこないなってるんです」といった調子で笑わせながら仏教の教えを伝え、寺や仏像の見方、仏教に関する雑学も含めて、日本と切っても切れない「仏教のすべて」について語る。