共同住宅こそ「1ドア2ロック」
警察庁のウェブサイト「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗(空き巣)は常に『最も簡単に侵入できる方法』を考え、手口を研究しているという。
驚くことに、2014年の住宅侵入窃盗約5万件のうち、手段の1位は「無施錠」だった。これは全体の4割以上にあたる。
「我が家はマンションの高層階で、しかもオートロック。鍵をかけなくても大丈夫」と思っている人もいるだろう。ところが、共同住宅(4階建以上)における侵入窃盗の侵入手段の43.0%は「無施錠」。そして侵入口の46.4%は「表出入口」。共同住宅のセキュリティがどんなに高機能であっても、鍵をかけなければ意味がない。見方を変えれば、玄関ドアの防犯対策をしっかり行うことで、被害にあう確率はグッと下がる。
イベント主催者の美和ロックが1月26日を「1ドア2ロックの日」に定めた狙いは、住宅に玄関ドアや勝手口ドアに補助錠を設置することで、住まいの防犯性能が高めることを広く知ってもらうことにある。
この対策は警察庁や国交省も推奨している。というのも侵入窃盗は、不正開錠するのに時間がかかると分かれば、侵入をあきらめることが統計上、明らかになっているからだ。補助錠の追加は大規模な工事も必要なく、コストや時間もそれほどかからない。
「1ドア2ロックの日」は、自宅の玄関ドアや窓が簡単に開錠できるようになっていないか、いま一度見直すいい機会かもしれない。