初の大規模な国芳・国貞展を3~6月にBunkamuraザ・ミュージアムで開催

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   幕末に絶大な人気を博した2人の天才浮世絵師、歌川国芳と歌川国貞の選りすぐりの作品を紹介する展覧会「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」が、2016年3月19日からBunkamura ザ・ミュージアム(東京都渋谷区)で開かれる。国芳と国貞を合わせて1万4000点を超す米国ボストン美術館の所蔵から厳選された名品を紹介するもので、同美術館開館以来初の大規模な国芳・国貞展になるという。

  • 選りすぐりの作品で江戸の世界を体感
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ボストン美術館の浮世絵コレクションから出展

   ボストン美術館は世界各国の美術作品を所蔵しているが、なかでも日本美術コレクションは"世界一"として知られ、浮世絵コレクションは質、量ともに世界有数を誇る。しかし、これらは近年までほとんど一般公開されることがなく、そのため保存状態がよく、まるで摺りたてのような鮮やかさを保っているとされる。

   国芳と国貞は歌川派の兄弟弟子でありながらその作風は対照的で、国芳は豪快な武者絵と大胆な構図で、国貞は粋な美人画や緻密な表現で一世を風靡する。

   展覧会では、身近な感覚をもって理解を深めるため、江戸と現代をつなぐよう、当時の最大の娯楽のひとつ、歌舞伎の演目になぞらえてセクション構成。「髑髏彫物伊達男[スカル&タトゥー・クールガイ]」、「今様江戸女子姿[エドガールズ・コレクション]」など現代的でポップなルビをふり、江戸のポップカルチャーであった浮世絵を体験できる。

   また、当時西洋から輸入された化学顔料「ベロ藍」(プルシャンブルー)の濃淡と、ほんの少しの紅などで表された作品「藍摺」や無地背景に雲母粉を用いた「雲母摺[きらずり]」と呼ばれる作品により、浮世絵師たちの工夫・趣向のひとつ「色彩表現」を楽しめる。

   会期は3月19日から6月5日まで。開館時間は10時~19時。金・土曜日は21時まで開館。観覧料(税込)は、一般1500円(前売1300円)、大学・高校生1000円(同800円)、中学・小学生700円(同500円)。

   同展は6月18日から8月28日まで神戸市立博物館で、9月10日から12月11日まで名古屋ボストン美術館で開かれる。

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