2月14日はバレンタインデー。かつては「女性から男性に告白する日」だった。ところが近年、女性がチョコをもらうのは一般化しつつある。さらに性別や年代差を問わず贈り合う"シェアチョコ"がじわじわ広がっている。
江崎グリコが2016年1月6日に発表したアンケート「バレンタイン事情2016」は、この傾向を明らかに物語っている。今年のバレンタインデーに女性がチョコを贈る予定の相手1位は、「女性の友だち」が45.2%だった。2位が「父親」で39.4%。以下、「付き合っている人」が29.5%、「夫」が23.4%、「母親」が21.5%と続く。
男性からチョコを贈る「チョコ男」の存在も明らかになった。昨年は26.9%の男性がバレンタインデーにチョコを贈っていて、今年も25.6%の人がチョコをあげたい相手がいると答えている。1位が「付き合っている人」で6.4%、2位が「妻」で6.4%、3位が「母親」で6.1%、4位が「好きな人・告白したい人」で5.4%、5位が「自分の子ども」で3.5%だった。
「チョコが欲しい願望」男性より女性の方が実は強い
調査に協力したのは全国の中学生から40代までの男女624人。女性は、15年のバレンタインデーにチョコをあげ、さらに16年のバレンタインデーも「チョコをあげる予定」と答えた人を対象とした。男性は条件をつけなかった。
今年のバレンタインデーでチョコを贈られたいか否か。男性は64.7%、女性は70.8%が「もらいたい」と答えた。男性よりも女性の方がチョコ願望は強くなっている。
もらいたい相手については、女性は「女性の友だち」が45.2%、「付き合っている人」が17.3%、「好きな人・告白したい人」が15.1%、「母親」が10.9%、「男性の友だち」が10.6%の順だった。一方の男性は「好きな人・告白したい人」が25.6%、「女性の友だち」が16.7%、「付き合っている人」が16.3%、「妻」が13.8%、「母親」が9.3%の順となった。
男性は異性からの本命チョコを期待しているのに対して、女性は性別にはそれほどこだわっていない。ギフトの一種として考えている人が増えているようだ。