日本を訪れる外国人の数は増え続けており、2015年中に、政府が20年の達成目標としている「2000万人」に届きそうな勢いだった。国内では大都市を中心に道路標識や駅の案内などの多言語化が進み、より訪日客に利用しやすいように街中が整備されている。そんな中、飲食店向けに多言語メニューを簡単に作れるサービスが登場した。店にとっては、データベースを利用することで作成コストを抑えながら、外国人客獲得につなげられるおトク"国際化策"という。
オリジナルメニュー作成にも対応
「多言語メニュー屋さん」は印刷事業を展開する明光舎オフセット(大阪市)が2016年1月4日から始めた、日、英、中(簡・繁)、韓の5か国語対応のメニューを作るサービスだ。
写真や料理情報はあらかじめデータベース化されたものを使うので、利用者は写真と情報を選択するだけで簡単に多言語メニューを作ることができる仕組みになっている。コストも翻訳会社に依頼して一から作る場合に比べて大幅に抑えた。
和食、すし、天ぷら、焼き鳥などジャンル別に12種類を用意。メニューだけでなく料理の解説、食べ方や作法の翻訳データも挿入できる。
料理写真の差し替え、5か国語以外の言語への翻訳など、ユーザーの希望に合わせてオリジナルデザインのメニューを作るオプションも用意している。メニューは防水加工が施されているので水洗いができ、清潔かつ長持ちする。
値段はB4サイズ10枚3万1000円、A4サイズ10枚2万7千円から。