鼻水ダラダラ、喉はイガイガ、目もかゆくて涙が...。こんな症状で、毎年春先ごろから悩む人が続出する「花粉症」。
これらの症状をやわらげる効果があるとされる、「シジュウム茶」というお茶を知っているだろうか。花粉の時期が近づいてからではなく、年明けから始めることで、2016年の春はグンと楽になるかもしれない。
甜茶よりも効果が高い?
「シジュウム茶」は、南米の熱帯地方原産の植物「シジュウム」を使ったお茶だ。
お茶で花粉症対策というと「甜茶(てんちゃ)」がよく知られているが、第54回日本アレルギー学会総会(04年11月開催)では、シジュウム茶と甜茶のアレルギー性鼻炎に対する効果を比較したところ、甜茶よりもシジュウム茶の方がより効果があった、という研究結果が発表された。
厚生労働省が公表した、花粉症患者の民間療法の評価でも、シジュウム茶が効果があったと評価した患者は40%で、甜茶の14%を大きく上回っている。
ツイッターでは、あまりメジャーなお茶ではないからかレポートは少ないが、
「医学的に立証されてるのかは知りませんが、私はシジュウム茶(グァヴァ茶系)を飲んでたら治りました」
「シジュウム茶飲んでるとじわじわ花粉症の症状が治まっていく」
と、確かに花粉症に悩んでいる人から「効果があった」との報告が見つかった。
飛散が始まる1か月以上前から飲むのが吉
みやはら耳鼻咽喉科(岡山市)の「花粉症お悩みサイト」では、花粉症に効果的と言われているお茶について
「お茶の効果を更に高めたい方は花粉の飛散が始まる一ヶ月以上前から飲みはじめると、発症自体を防いだり、また発症しても軽い症状ですむ可能性があります」
と書かれている。多くの人が悩まされているスギ花粉は2月ごろから飛散し始めるので、年明けから飲み始めても早すぎることはないようだ。
ただし、シジュウム茶の味については「美味しくない」との声が多く、試してみたいと言う人はガマンして飲むか、粒のサプリメントタイプのものから始めてみるのがいいかも。また、誰にでも効果があるわけではない、ということにも注意してほしい。