子育て中の女性社員の処遇
ライフスタイルと書いて思い出すのは、NHKがセンセーショナルに報じた「資生堂ショック」だ。
出産後の職場復帰を支援する育児休暇や時短勤務を充実させてきた資生堂が、その方針を転換し、子育て中の女性社員にも遅番などを割り当てる、としたことを指して、ショックと表現された。
報道ではその狙いが多々語られていたが、育児休暇等が当然の権利視される反面で、子育て中の女性社員のキャリアアップが図れないなどの弊害解消を目指したものと受け止められたようだ。
だが本書を読むと、「資生堂ショック」は、単なる人事政策の変更ではなく、社員の働き方そのものを根本から変えようとしているのではないか、と思えてくる。