靴クリームと靴用品メーカーのコロンブスが、女子大生向けに「シューケア特別講義」を開いた。
最近は「靴磨き女子」の人気が上昇中ということもあって、湘北短期大学総合ビジネス学科で学ぶ1年生、約70人が参加。履いてきた自身の靴を熱心に磨いていた。
採用担当者の「5人に1人」が「靴」に着目・・・
コロンブスによる「シューケア特別講義」は、神奈川県厚木市の湘北短期大学で、2015年12月8日に開かれた。伊藤善隆教授の「社会文化論」の講義で行われるオフィスワークフィールドの授業は、ビジネス社会の第一線で活躍する人を講師に招き、あらゆる角度から自分を磨くスキルについて学ぶ。就活に向けて、学生の意識を高めていく狙いがある。
今回は、女性のあいだで「靴磨き」が流行していることから、より魅力的な自分になるために、シューケアの基本についての講義を受けたあと、実際に体験するためのワークショップが行われた。
じつは学生にとって、靴はとても重要なアイテム。講師を務めたコロンブス営業部の新居勇人さんによると、企業の採用担当者の「5人に1人」が就活生の「靴」に着目しているという。就活で汚れた靴を履いていると、無頓着だったりずぼらに見えたり、イメージダウンになりかねない。また、お気に入りの靴を長く履き続けるためにも、手入れは大事というわけだ。
とはいえ、学生の多くはおそらく、ふだん家で靴を磨く機会が少ないのではないだろうか。シューケアの仕方に、興味津々に耳を傾けた。
使用する道具は、馬毛ブラシと豚毛ブラシ、靴クリーナー、靴クリーム、手入れ用クロス(もしくはTシャツなどの切れ端)に防水スプレー。
たとえば、女性のパンプスなどに使われている「スムースレザー」の靴を磨くには、まず馬毛ブラシで泥やホコリを落とす。このとき、同じ方向にブラシをかけるのが肝心。入念にブラッシングしたあとに、手入れ用クロスにクリーナーをつけて、かかとの内側からやさしく拭いていく。そして、靴クリームの出番。コーヒー豆1粒分をクロスにとり、全体に薄く塗り伸ばしていく。ただし、塗りすぎるとかえってツヤが出なくなるそうなので要注意。仕上げは豚毛ブラシで双方向に磨き、防水スプレーを吹きかける。