iQOSは分煙環境を変えるかも!?
日本の喫煙者の人口は減り続けている。日本たばこ産業(JT)の「全国喫煙者率調査」によると、2015年5月現在の全国の喫煙者率は19.9%だった。成人男性の平均喫煙率は31.0%で、成人女性は9.6%。
「たばこは健康に悪い」とされるが、たしなむ人が全国に2000万人以上いるのも事実。 PMIは、いままでの喫煙よりリスクの低い選択肢を提供する「たばこハーム・リダクション」のコンセプトに基づき、2000億円以上を投じて、製品の開発研究を行ってきた。iQOSはその第一弾といえる商品だ。
ところで日本の飲食店にとって、分煙は大きなジレンマといえる。喫煙目当てで来店する客に支えられている店舗や、喫煙者と非喫煙者を分けるスペースを確保できない店舗が少なくないからだ。
PMJの実験結果が広く認知されるようになれば、レストランやカフェでiQOS使用者と非喫煙者が同じ空間でくつろぎ、コミュニケーションを構築する――そんな光景が将来、あちこちで見られるかもしれない。実際、ライブハウスのLIQUIDROOM(東京都渋谷区)やStreamer Coffee茅場町(東京都中央区)では、紙巻きたばこはNGだがiQOSの使用を認めている。PMJが「iQOSウェルカムプレイス」と呼ぶこれらの店舗は、全国に25か所以上あるそうだ。
iQOSホルダーとiQOSポケットチャージャー(充電器)などからなる「iQOSキット」は9980円(ネイビーとホワイトの2色展開)。「マールボロ(Marlboro)」ブランドを採用したヒートスティックは、レギュラー、バランスド レギュラー、メンソール、ミントの4種が登場している。1パック460円、1カートン(10パック)4600円。