梶田さん、小柴さん支えた「浜松ホトニクス」 ノーベル賞の陰に「テレビの父・高柳博士」の伝統が息づいていた

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創業者は高柳博士の教え子

   同社は1953(昭和28)年の創業。高速・高感度な光電子増倍管を代表とする光センサや各種光源(ランプ)の開発、製造、販売などを主な事業としている。現在は東証一部上場で従業員約3100人。自前の中央研究所も持つ。この分野では世界屈指の先端企業だ。

   創業者は、テレビ技術開発の祖として知られ、戦前、浜松高等工業学校(現・静岡大学工学部)で教えた高柳健次郎博士の門下生だ。

   高柳博士は1926年12月25日、浜松高等工業で、世界で初めてブラウン管による電送・受像を成功させたことで有名だ。実験装置から片仮名の「イ」の文字が浮かぶ写真は教科書にも載っている。日本でラジオ放送が始まってまだ1年しかたっていなかった。いわば、そんなチャレンジ精神と技術力が脈々と「浜ホト」に受け継がれ、二人のノーベル賞につながったといえる。

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