振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺の撲滅に向け政府は、タレントのカンニング竹山さんを起用し、高齢者を親に持つ息子・娘世代に対し注意を呼び掛ける啓発キャンペーンを2015年12月3日から開始した。
詐欺被害を高齢者から守るのは...子どもの役目です!
カンニング竹山さんが出演するのは、政府広報ポータルサイト「政府広報オンライン」のウェブ動画「毎日話せば詐欺は防げる」篇だ。
都会で妻子と暮らす息子(竹山さん)が、田舎にいる母親と電話しているところから物語はスタートする。
詐欺グループにお金を渡してしまったという話を耳にした息子は――。
「もうママ、何やってんのよ...前にも言ったじゃん。気を付けてねって...金渡す?普通」
「どう考えったてさぁ...俺がそんな大金頼むわけないじゃない。...俺にさぁ、1本電話かけてよ!確認してよ!もう...」
と責め立てる。それに対して母は、息子と一緒に撮った写真を見つめながら、次のように声を絞り出した。
「歳、取ったんかねぇ...」
「あんたが...助かればと思うたんよ...」
その光景を静かに見守る最愛の妻と娘。「愛する子どものためなら、どんな代償を払っても構わない」。子どもがいくつになろうとも、変わらぬ親の愛情に気づかされる。
2人で過ごした思い出の数々が瞬時に脳裏をよぎる。自分を育ててくれた母を、今度は自分が守らなくてはいけない――そう決意した彼はマメに電話をよこすようになる。電話に出る彼女の表情には笑顔が戻り、幸せな日常が流れるのだった。
「政府広報オンライン」は特集ページ「家族みんなで防ごう!高齢者詐欺!」を3日からオープンさせた。ウェブ動画は12月3~14日の間、YouTube(ユーチューブ)とfacebook(フェイスブック)で配信される。7~13日はYahoo!(ヤフー)のおすすめ動画にも載る。