「下町ロケット」阿部寛もお見送り JALが14年ぶりダラス便再開

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   日本航空(JAL)は2015年11月30日、成田空港と米テキサス州のダラス・フォートワース空港を結ぶ直行便を14年ぶりに再開した。米国南部各地や南米などへの乗り継ぎ客のビジネス需要を狙う。

   搭乗ゲートにはCMに出演している俳優の阿部寛さん(51)も駆けつけ「日本のビジネスマンを応援したい」とアピール。「社長が(会社を)空けるわけにもいかないので...」と、自らが主演する人気ドラマ「下町ロケット」(TBS系)にちなんだ台詞も飛び出し、搭乗直前の乗客をわかせていた。

  • テープカットで路線再開を祝った。中央左が阿部寛さん、中央右がJALの植木義晴社長
    テープカットで路線再開を祝った。中央左が阿部寛さん、中央右がJALの植木義晴社長
  • 植木義晴社長はカウボーイハット姿であいさつした
    植木義晴社長はカウボーイハット姿であいさつした
  • 搭乗ゲートであいさつを終えた阿部寛さん
    搭乗ゲートであいさつを終えた阿部寛さん
  • 初便は空港係員に見送られて出発した
    初便は空港係員に見送られて出発した
  • テープカットで路線再開を祝った。中央左が阿部寛さん、中央右がJALの植木義晴社長
  • 植木義晴社長はカウボーイハット姿であいさつした
  • 搭乗ゲートであいさつを終えた阿部寛さん
  • 初便は空港係員に見送られて出発した

「うちの会社が先週からピンチになりまして...」

   JALは同路線を1999年3月から2001年10月にかけて運航していたが、需要の減少で運休していた。14年ぶりの復活はまず週4往復で運航を再開し、2016年3月20日からは毎日運航する。提携しているアメリカン航空の1日2往復と合わせると成田-ダラスを1日3往復になる。記念式典では、空港所在地のテキサス州にちなんでJALの植木義晴社長や来賓がカウボーイハットで登壇した。

   同州北部のダラスはアメリカン航空の最大拠点で、中南米エリアだけでも31地点との間に週334便を運航している。メキシコやブラジルに同日中に乗り継ぐ際は、預けた荷物を一度受け取る必要がないなど南米への「玄関口」"になっている。植木社長はこういった点を「乗り継ぎの利便性を高めた空港」とアピールした。

   世界的に展開するトヨタ自動車は16年後半から17年にかけて北米本社の機能をダラス北部のプレイノに集約することを発表している。乗り継ぎに加えて、こうった米国南部のビジネス需要の取り込みも期待されている。

   阿部寛さんは、搭乗ゲートの上の階段から登場。マイクの調子が悪く司会者が

「ドラマなどで大活躍中の...」

と少し口ごもると、

「阿部寛さんです」

と割って入り、搭乗客を笑わせていた。阿部さんは、「下町ロケット」では佃製作所の社長・佃航平を演じている。この「社長」という役にからめて

「私もビジネスマンの役をやっていて、日本のビジネスマンを応援したい気持ちでいっぱい。今日はCMをやっている身としては一緒にダラスに行きたいという気持ちはすごくあるが、今、うちの会社がピンチで、これはドラマの話ですけれども、先週からピンチになりまして...。社長が(会社を)空けるわけにはいかないので、今日は皆さん僕の分まで楽しんでフライトに行ってきてほしい」

などとあいさつしていた。

   ダラス便には、ボーイング787-8型機(乗客161人乗り)が就航。初便のJL012便は定刻より2分ほど早い10時53分、乗員13人と乗客158人を乗せてほぼ満席で成田空港を出発した。

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