「おしゃれ」といわれたら失格です 「着こなし上手」は目立つより似合うもの

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   「ぼろは着てても こころの錦」。歌手の水前寺清子の演歌にそんな一節がある。「どんな花より きれいだぜ」と続く。流行ったのは昭和の時代だ。今は服装に対する考え方もずい分と変わってきて、5年前には11月29日が「いい服の日」と登録された。いい服を着て、着こなし上手になりたいが、目立ち過ぎるのは失格だ。各分野の第一人者のアドバイスやヒントを参考にしてほしい。

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服を甘く見てはいけません

男の着こなし最強のメソッド 服は口ほどにものを言う
男の着こなし最強のメソッド 服は口ほどにものを言う

   日本のサラリーマンはドブネズミだとしばしばいわれてきた。黒っぽい同じような背広を着て個性も感じられない。集団の中で目立たないのが安全な生き方だった。だが、世界と戦うグローバル時代では、そんな守りの服装では負けてしまう。

   『男の着こなし最強のメソッド 服は口ほどにものを言う』(著・鈴木晴生、1404円、講談社)は、ファッション業界のご意見番として知られる、セレクトショップ「SHIPS」の顧問、鈴木晴生さんが服選びとコーディネイトの秘訣を伝授する。

   説いているのは「服を甘く見てはいけない」ということだ。周囲からは想像以上にみられている。服装は自ずと内面をさらけ出すが、その98%は自己責任。靴が汚いのは無神経な人だし、腕時計と筆記具に配慮がない男はツメが甘い。男の洋服哲学として「誰からも一目おかれる着こなし術」について具体的に語る。

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