編集部に「世界最大級"幅"の財布・名刺入れシリーズ」というパンチの効いた謳い文句の商品情報が届いた。「とかいいつつ、どうせ普通のサイズよりちょっと大きく作ってあるだけでしょ?」と、完全に舐めた気分で紹介ページを開いてビックリ。そこには、反応に困る規格外の財布と名刺入れの写真が並んでいた。
ピン札400枚入る財布、手帳かポーチにしか見えない名刺入れ
ビジネスバッグや財布を展開するDella(デッラ)コーポレーション(愛知県名古屋市)が売り出した「Della deccair(デッラ デカーイ)」というシリーズだ。
とりあえず名刺入れの写真を見て頂きたい。一瞬「あれ、ランドセルのサイト開いちゃった?」と見間違えてしまいそうなデザインだ。商品名は「200枚以上名刺が入る名刺入れ」。「世界最大の収納力」を売りにしており、その名の通り、名刺を200枚以上収納できる。
「このフォルム、ぱっとみたところほとんど手帳かポーチで、名刺入れには見えません」
「名刺交換の際、そしてその後の商談の最中もずっとお相手の関心を惹くこと必至」
という説明を読む限り、機能性よりもインパクトを狙ったネタ商品であることがひしひしと伝わってくる。
「煩悩の数だけカードが入ります」
財布も負けていない。同じく世界最大の収納力を目指した「カードが108枚入る財布」は、横幅21cm、縦12cm、厚さ5.5cmもある圧巻のサイズ。
「(カードが)煩悩の数だけ入ります」
「扇なのかアコーディオンなのか 開いたときの姿が人を魅了する」
相変わらず商品説明も意味不明である。ちなみにピン札なら400万円以上入るらしい。
確かにインパクトは十分だが、正直こんな名刺入れや財布を使ってそうな人は「こち亀」の中川圭一巡査くらいしか思い浮かばない。Dellaも「こんなにカネもカードも名刺も持ち歩かんわ!」というツッコミを想定したようで、名刺入れと財布のどちらとも容量を半分にした「シングルサイズ」もラインナップしている。
デカーイシリーズは、2015年11月25日から12月25日まで、大阪市北区の阪急うめだ本店で展示販売される。