女性はいつまでもツヤやハリのある美肌でいたいと願うものだが、40代、50代となると若い頃とはホルモンバランスも変わり肌に大きな変化が出てくる時期。肌の悩みが増えてくる人も多いのではないだろうか。だからと言って「もう年だから......仕方ないか」とあきらめるのは禁物だ。そのネガティブ思考こそ、肌の老化を早める要因かもしれない。
基礎化粧品を手がけるグライド・エンタープライズ(東京都渋谷区)が運営するフェイスマスク研究所は、東京近郊に住む50代女性に肌年齢測定調査を実施したところ、「まだ50代だと思う」人と、「もう50代だと思う」人の肌年齢が7.1歳も違ったと発表した。
調査結果に基づき50代女性の心に迫ったリアル・ドキュメンタリー動画「もう/まだ調査~肌と心は関係するのか~」は、フェイスマスク研究所HP内で公開中。
スキンケアにかけるお金やアイテムより大事なのは「ハート」
上記の結果は、インターネット調査と肌年齢測定調査で構成されている。
インターネット調査は、東京近郊に住む50代女性539人に対して「自分の年齢をどう受け止めるか」を尋ねた。回答者の26.5%が「まだ50代」「どちらかといえばまだ50代」と前向きに捉えているのに対し、73.5%は「もう50代」「どちらかといえばもう50代」と後ろ向きに捉えている。
次に「まだ50代」と答えた女性15人と「もう50代」と答えた15人に対して、ロボスキンアナライザー(皮膚科で使用されている医療用の肌解析システム)で肌年齢を測った。その結果、「まだ50代」と思う女性の肌年齢は平均で46.6歳となり、実年齢の平均より8.0歳も若いことがわかった。一方、「もう50代」と思う女性の肌年齢は平均で53.1歳となり、実年齢の平均より-0.9歳にとどまった。実年齢よりも7.2歳も老けた肌年齢の女性もいた。以上の結果から、女性の肌年齢はメンタル面に大きく影響される可能性があると考えられる。
肌年齢測定を受けた30人に対し、スキンケアにかけるお金や商品の数についても質問した。スキンケアコストは1か月あたり平均1万2292円で、肌年齢が実年齢より若い人と、反対に肌年齢が実年齢より老けている人に、それほど差は見られなかった。
また使用しているスキンケア商品の平均は7.1個で、その点数も肌年齢にあまり影響しないことも明らかになった。
エイジングケアに詳しい女医も「正しい結果が出た!」
エイジングケアの研究で知られ、東京医科歯科大学非常勤講師・京都府立医科大学特任教授の宇山恵子さんは今回の調査結果に対して、次のようにコメントしている。
「『正しい結果が出たな!』という感想を持ちました。医学や心理学の世界では、『心と見た目』がとても重要な若さと健康と美しさを維持するためのファクターだということが、最近の研究でどんどん解明されています」
「前向きに肌に向き合う気持ちがとっても大切で、その気持ちが若さと美しさをサポートする力になってくれるのです」