お茶の水女子大で男性初の人文科学博士号取得、数々の出版関連受賞
2002年にお茶の水女子大で男性初の人文科学博士号を取得。2008年に出版した『梵漢和対照・現代語訳 法華経』(岩波書店)で毎日出版文化賞を受賞。中村さんが『佛教語大辞典』で受賞したのと同じ賞で、インド仏教研究の「碩学がいる」と出版界でその名が知られるようになった。
2013年には『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(岩波書店)で「アカデミズムの外で達成された学問的業績」に対して送られるパピルス賞を受賞した。選考委員長の樋口陽一・東大名誉教授(日本学士院会員)は、「妥協を許さない対照訳である」「膨大な注釈は、仏教学や、インド思想史、東洋学、比較文化論等々にわたる非常に膨大な射程を持っている」「授賞理由を150%、200%も満たす内容」と評した。
今年3月には『サンスクリット原典現代語訳 法華経』上・下(岩波書店)を出版。今回の『ほんとうの法華経』は、植木さんの画期的な翻訳の秘密に橋爪さんが迫り、ブッダ本来の教えを解き明かす内容だ。