日本が認定されているけど意外と知られていない"世界農業遺産"ってなに?
世界農業遺産(GIAHS)は、FAO(国際連合食糧農業機関)という国連の組織が認定している制度。日本は工業先進国でありながら、"里地里山"という伝統的な農業システムが数多く存在し、世界的な農業ムーブメントの中心に立ち、国内の5つの地域が認定を受けているという。
『世界農業遺産──注目される日本の里地里山』(著・武内和彦、842円、祥伝社)では「世界農業遺産とは何か(能登の国際会議/世界農業遺産の誕生 都市農業の可能性―ほか)、「日本にある世界農業遺産(五つの世界農業遺産が日本にある理由/トキの復活が必要なのか―ほか)、「日本の里地里山とSATOYAMA(伝わりにくい里山の概念/地産地消と道の駅―ほか)の3つの章で日本の農業の姿が描かれている。
TPPの議論が本格化する中、あらためて世界農業遺産の理念や意味について考えてみよう。