11月8日、川崎市のグランツリー武蔵小杉において、「キシリトール・マイスタープロジェクト」に参加している歯科衛生士らによる、デンタルチェックとむし歯予防アドバイスを行うイベントが開催された。
同イベントは「いい(11)歯(8)の日」にちなんだもので、歯科衛生士らが位相差顕微鏡を用いて参加者の歯垢をチェックし、オーラルセルフケアとキシリトールを活用したむし歯予防法についてのアドバイスをおこなった。自分の口のなかにむし歯菌がどれくらいいるかを確かめることで、デンタルケアに対する意識を高めようという狙いだ。
当日は、地域柄ファミリー層が多く来場。母親の一人は「歯医者さんだと嫌がるけれど、こういった気軽にむし歯をチェックできる場があれば助かります」と話した。また別の父親は、「いつまで仕上げ磨きをしてやったらいいのか...。歯ブラシを持たせても、遊んでいるような状況」と明かし、子供に歯磨きをさせることの難しさについて悩む親の姿が目立った。
歯科衛生士の姿を見ただけで泣く子もいたが、顕微鏡に「口の中のバイキン」が映しだされると興味津々の様子だった。
「むし歯」は親から子供にうつる
日本歯学センターの歯科衛生士・鮓谷知子さんは、「(むし歯が)親から子供にうつるということを知らない人が多かった」と話す。お箸の使い回しや同じストローで飲み物を飲むほか、愛情表現としてキスするときなど、日常の行動のなかで親の持っているむし歯菌が、子供にうつることがあるとのこと。子供のむし歯チェックをすることで、親自身のデンタルケアへの意識づけにもなったようだ。
子供から高齢者まで、日常的に使いたい「キシリトール」
また鮓谷さんは、歯磨きを嫌がる子供に対し、キシリトール入りのガムやタブレットを使う方法も提案。日常的にキシリトールを摂取することで、口のなかの汚れが落ちやすくなり、さらにむし歯菌も弱まるため、むし歯になりにくくなることが期待できるという。
その他キシリトールは、忙しいビジネスマンや歯磨きが難しい高齢者にも有用。定期的に歯医者でクリーニングを受けることができれば良いが、ビジネスマンや高齢者はなかなかそうもいかない実情もあるだろう。キシリトールを摂取していれば、将来的に自分の歯を多く残せる可能性も高まるかもしれない。
[提供:キシリトール・マイスタープロジェクト]