auと「パッカーン」コラボも
サンプリングは、桃を模したかわいらしいデザインの箱に梱包して、発売6日前に当選者へ発送した。6万件の応募から1100人が当選し、うち半数にあたる554人がツイッターなどで到着報告をしたという。
「見た目にもインパクトのあるパッケージにしたことで、多くの人がツイッターで拡散してくれました。なかには、お子さんが学校へ行っていて、お母さんがLINEで『あんたに桃、届いてるわよ』といった連絡がきたとか、当選者の驚きや喜びのご報告がたくさんありました」(渡辺さん)
テレビCMでの「桃ちゃん(桃太郎)」の決めゼリフ「パッカーン!」が話題になったau(KDDI)にもサンプリングを送付し、ツイッター告知をしてもらうなど、消費者や企業を巻き込んで、発売までの雰囲気を醸成した。
「い・ろ・は・す」によるソーシャルプロモーションは、今回が初めてではない。たとえば15年8月1日の水の日には、187人のインスタグラマー(インスタグラムのユーザー)を集めて、水の「一瞬の美しさ」を写真に収めるイベント「い・ろ・は・すMeet」を開催した。
銭高さんによると、プロモーションを「自分事」化してもらううえで、デジタルは親和性が高いという。最後に今後の展開について聞くと、「い・ろ・は・すブランド全体の共通概念として、『遊び心あるイノベーション』があります。そういった軸で、新しいものを出していこうと思っています」と意気込んだ。