個人の生活習慣をデータ化、管理し、専門家による分析とアドバイスによって生活習慣改善を支援するサービス「デイリーサポート」を始める京セラは、同サービスが効果を発揮するとみられる男性500人を対象に行った「健康診断と健康管理に関する調査」の結果を2015年10月2日に発表した。それによると、健康診断で何らかの異常が発見された人が6割を超える一方、健康管理のための取組みをまったく行っていない人は4割近くにのぼった。
継続的な実践、4割が「何もしていない」...理由は「面倒」「忙しい」
調査は、全国の20歳から59歳までの健康診断を受けたことがある男性500人を対象に、9月16日から3日間インターネットを通じて行われた。
健康診断で「何らかの異常がある、または精密検査の必要がある」と判定された人は62%。そのうち、「血中脂質検査」や「肝機能検査」など、"食生活の乱れ"が原因とされる項目で異常がある人は25%を超えた。
一方で、「健康管理のために継続的に実践していること」については、「何もしていない」が最多で36.8%。さらに、「手は出してみたが、長続きしなかった取組み」について尋ねると「そもそも何も手を出していない」が56%と半数を超え、次いで「運動」(21.4%)「食事制限」(13.8%)「規則正しい生活リズムを守る」(13.2%)が続いた。生活習慣に関わる対策は長続きしづらい傾向にあるようだ。
なぜ継続しないのか。最多の理由は「面倒」で35.4%、次いで「忙しい」が27%。しかし、「きっかけがあれば頑張れる」「管理してもらった方がやる気になる」といった声も上がっており、専門家などによる後押しを求める人は多いようだ。
ウェアラブル端末で測定、スマホでチェック、専門家がアドバイス
京セラが開発した 「デイリーサポート」は、こうした「生活習慣の改善をしたいと考えてはいるものの、なかなか継続できない」という人にも利用しやすいサービスだという。
腰に装着するクリップタイプのウェアラブル端末「TSUC(ツック)」で歩数、消費カロリーなどを測定し、スマートフォンに送信。専用のスマホアプリで活動量を算出する。アプリでは睡眠、食事などの生活習慣や内臓脂肪の状況なども複数の項目でデータ化し、数値で確認できる。そしてこのデータをもとに担当の専門家(保健師など)が分析し、個別に改善へのアドバイスが送られてくる。
同サービスは10月に利用開始となる予定。京セラでは10月7日から10日まで千葉・幕張メッセで開催されるアジア最大級のIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN(シーテック ジャパン) 2015」にブース出展し、アプリを体験できるタッチ&トライコーナーを設けることにしている。詳細はスペシャルサイトで。