タレントのタモリさん(70)とマツコ・デラックスさん(42)が2015年9月25日、都内で行われたサントリーのコーヒー飲料「プレミアムボス 微糖」ボトル缶の新CM発表会に出席した。2人は、CMの舞台となった京都の"良いところ"を紹介するはずが皮肉っぽくなったり、スタッフや報道陣に度々ツッコミを入れたりと、毒舌交じりの軽妙なトークで会場を沸かせた。
「言葉を額面通りに受け取っちゃいけない」とタモリ
CMが京都で撮影されたことから、2人は和装で登場。「京都で古美術商をやっております、タモリです」とつかみのタモリさん。「映画を撮っているようだった。歩いていると『ブラタモリ?と声を掛けられた」と、NHKで放送中の自らの番組名にたとえてみせた。
同席したマツコさんだが実はCMには出演はしておらず特別ゲストとして招かれた。「(会見場の東京・赤坂の高級ホテル)リッツ・カールトン(東京)でCM発表会なんて普通やらないわよ。初めて聞いた。私だったら時間貸しの宴会場みたいなよく分からないところよ」と述べ、駆けつけたのはゴージャスさが理由のよう。
撮影場所の京都が話題になり、タモリさんは「京都人は他から来た人を分けるよね。こっちが観光で下調べして行って『よう知っとりますなぁ』とか言われても、額面通りに受け取っちゃいけない。裏の意味がある」と、独特な土地柄について述べた。「踊りにしろ何にしろ、『芸術を見せている』という気位の高さがある。東京の方が気楽かな」と皮肉っぽく語り、「何の会なのかよく分からなくなったな」と苦笑い。
マツコさんは「京都には私みたいなのを寄せ付けない何かがある。微動だにしない。憎たらしい」。続けて「愛情の裏返しよ」とフォローし、「『一見さんお断り』と書いてある高級店でも、行けば大抵入れてくれる。でもここに来ているような格好の人たち(報道陣のこと)は絶対入れてくれないわね」と、ターゲットを記者らに転じた。