独特な臭いとネバネバで、好きな人からは絶大な支持を誇る食品「納豆」。女優の上戸彩さんも納豆好きで知られ、1日9パック食べたことがあるとテレビ番組で明かしていたことがある。
健康に良いイメージが強く、たくさん食べても問題なさそうに思えてしまうが、実は食べ過ぎると結構危険らしいのだ。
1日3パックを2か月で「お小水が白く」
納豆の危険性が話題になったのは、あるユーザーが2015年9月5日に投稿した、こんなツイートがきっかけだった。
「元納豆屋からのお願いです。中年以降の方は、納豆の食べ過ぎが腎臓への負担になる点からお控え下さい。一日3パック120gを2か月続けた方々から『お小水が白く濁ってしまったけど食べ続けて大丈夫か』とのご質問を複数回受けましたゆえ」
「成長期のタンパク質をふんだんに必要とする年代はともかく、中年以降はタンパク質の過剰摂取を数か月連続するのは危険です。という話です」
このツイートを見た人からは、「毎日3パックは食べ過ぎ」「単純に一日3パックって食べ過ぎwww」というツッコミも上がりつつ、
「朝の納豆はやめようかな......。いつもタンパク質、割と摂ってるから」
「中年になったら、糖質制限の高タンパクも大概にしとこう」
など「気を付けよう」という声や、
「納豆が危険ではなく、それ以外の食生活も調べないと。納豆よりも塩分過剰やアルコールでダメージ与えてた可能性もあるしね」
「原因は蛋白質の摂り過ぎでも納豆の食べ過ぎでもなくて、単純に運動不足って話なんじゃないの...?」
など「納豆だけが原因ではないだろう」という指摘などがツイートされ、盛り上がっている。
毎日6パック以上で中毒症状も
前出のツイートについては納豆以外の食べ物や生活の影響も考えられると見る人も多いが、純粋に納豆の食べ過ぎが健康に与える悪影響について、スキンケア情報サイト「スキンケア大学」で解説されている。
納豆に多く含まれるビタミンKは、健康であれば多少多くとっても問題ないとされているが、血液の抗凝固剤「ワーファリン」を服用している人、血栓症の人は摂取量に注意すべきだという。
また、抗がん作用と、強い抗酸化作用で細胞の老化を防ぐ栄養成分「セレン」が、過剰にとると吐き気、おう吐、肝機能不全などの中毒症状が起こる危険性があるそうだ。
中毒症状が発生するセレンの摂取量は、納豆5パックちょっとのセレン含有量に相当するとのことで、「毎日6パック以上摂取しなければ特に問題はないといえるでしょう」とされている。
「いくら好きでもそんなに食べないよ!」と思う人が多いだろうが、最初に紹介した上戸さんの「1日9パック」という例もあり、おやつ感覚でたくさん食べてしまう納豆好きの人もいるだろう。何事も過ぎたるはなお及ばざるがごとし、ほどほどに食べることを心がけたい。