「やればできる」は思い上がりか
作家の曽野綾子さんが最近の本で「やればできるというのは、とんでもない思い上がり。人間には分際がある」といっていた。『「なりたい人」になるための41のやり方』(著・窪田良、1620円、サンマーク出版)は、それとは逆に「なりたい人」になるための方法を書いた本である。
著者の窪田さんは、「世界で初めて」と「世界で勝つ」を目標としてきた人だ。慶応義塾大学医学部を卒業後、研究者として緑内障の原因遺伝子「ミオシリン」を発見した。その後、米国で起業し創薬会社をつくり、さらに日本で上場させた。「なりたい人」になった素晴らしい成功者だが、その方法を41にまとめた。
「経験したことがないことをやってみる」「人が選べない道を選ぶ」「努力の力を愚直に信じる」「他人の目を気にしない」「常識を無視して、あえて非常識になる」――。あなたもなれるかどうか。