時季に合わせた催しでゲストを歓迎する東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)では9月から、深まる秋に合わせた恒例のイベント「ディズニー・ハロウィーン」を開催している。TDLではパレードルートを舞台にした「ハッピーハロウィーンハーベスト」のパフォーマンスなどで盛り上がり、TDSではディズニー作品に登場する"悪役"キャラクターらをフィーチャーする初の試みで「クールで妖しいハロウィーン」の空間が演出されている。
TDLでは実りに感謝の「ハッピーハロウィーンハーベスト」
ハロウィーン(ハロウィンとも)は、中央アジアからヨーロッパに渡来して同地域に分布した古代ケルト人の秋の収穫を祝う祭りが起源とされ、毎年10月31日に行われる。「ディズニー・ハロウィーン」は、その翌日11月1日まで続けられる。
TDLのハロウィーンは、実りの秋への感謝がモチーフ。期間中1日2回、パレードルートで繰り広げられる「ハッピーハロウィーンハーベスト」は、ミッキーマウスやミニーマウス、プルートらがハロウィーンコスチュームのダンサーたちと、計7台のフロートで登場して行う収穫祭だ。
フロートは"ハロウィーン・フェア"の出展ブースを模したもので、ミッキーがいるのは「ミッキーズ・ハーベスト・カフェ」で、プルートが同乗している。フロートはパレードの途中で止まり、ゲストはミッキーたちはとお菓子をおいしくする呪文を一緒に唱えたりするなど、気持ちが弾むような時間を過ごす。
TDS、マレフィセント"主宰"の妖しい「ザ・ヴィランズ・ワールド」
ハロウィーンは、かつては「悪霊退散」などの宗教的意味合いもあったとされ、その名残としてか、現代で各地で行われる仮装などでも妖しい気配が漂ったりする。TDSのハロウィーンは、この妖しさを採り入れ、TDLとは少々雰囲気を異にする。
メディテレーニアンハーバーで1日3回行われる「ザ・ヴィランズ・ワールド」。「ヴィランズ」は、ディズニー作品で"準主役"といえる存在ながらあまり注目されなかった悪役たち。水上にヴィランズを乗せたバージ(船)が5隻が現れ、「眠れる森の美女」のマレフィセントが"開幕"宣言してショーが始まる。
この「ザ・ヴィランズ・ワールド」と名付けられたパーティーにはミッキーらが招待されているのだが、ミッキーはパーティーに感動し、お礼にみんなで楽しめるダンスをしようとゲストに提案。パーティーは盛り上がり華やかなフィナーレを迎える。
TDL、TDSはいずれも、ほかにもイベントを組んでおり、パーク内のあちらこちらにハロウィーンのオブジェやデコレーションを配置するなどして雰囲気を演出。レストランやショップでは、スペシャルメニューやスペシャルグッズを用意している。