菓子メーカー、UHA味覚糖(大阪市)は、"20世紀ポップアートの旗手"とも言われるアメリカの芸術家、アンディ・ウォーホル(1928~1987年)の作品をパッケージの缶に描くコラボレーション製品「味覚糖のどタブレット缶 アンディ・ウォーホル」の第3弾を、2015年9月7日から全国で順次発売開始している。
3月の第1弾、6月の第2弾と異なるデザイン15種がラインアップされ、特にカラフルでポップなアートが多い。加えて、「全種コンプリート前に商品が入れ替わってしまった」という声を受け、第2弾の30種も継続して販売。全45種での展開となる。
ボッティチェリのヴィーナスや、バナナの絵も
ウォーホルは、1950年代に商業デザインで成功を収めた後、芸術家として活躍した。線画にのせたインクを紙に転写する「ブロッテド・ライン」という大量印刷に向いた手法や、派手な色彩で大量生産できるシルクスクリーンを使った技術などを用い、アート制作の新たなアプローチを切り開いた。その作品の数々は、ファッション、音楽、広告、芸術など、世界中の現代文化に今なお影響を与え続けていると言われる。
ウォーホル作品との第3弾コラボで味覚糖は、子ども好きだったウォーホルが児童向けに制作したアート「玩具シリーズ」や、ルネサンス期のイタリアの画家ボッティチェリが描いたヴィーナスをポップに表現したアートなど、新たに15種類の缶を用意。アメリカのロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストアルバム(1967年)のジャケットに使われた「バナナ」の絵もラインアップされている。
ウォーホルの作品が菓子とコラボするのは、日本では味覚糖製品が初めて。世界的にも稀だという。同社は日本の様々なアーティストとのコラボ商品を発売しており「菓子を通じてアートやサブカルチャーを発信する取り組み」に積極的だ。これをアンディ・ウォーホル財団が評価し、3度のコラボが実現した。
タブレットのど飴のフレーバーは、ミント、グレープ、コーラの3種。想定小売価格(税別)は200円前後。