夏から秋が旬の果物「桃」。贈答品としても人気で、お中元などで箱入りのものをもらう機会も多いが、いつも食べきれず、いくつかダメにしてしまうという人も少なくないのでは。
そんな桃が、何と「アルミホイル」を使うだけで驚くほど長期保存できるようになると話題になっている。意外と知られていないかもしれないが、アルミホイルはいろんな食材の保存に威力を発揮するのだ。
桃を空気が入らないように包むだけ
「国家機密レベルの情報を握ってしまった...桃はぴっちりアルミホイルで包めば一ヶ月位余裕で冷蔵保存出来るらしいぞ...!?」
こんな書き込みがツイッターを賑わせ始めたのが2015年7月15日。レシピサイト「クックパッド」の、「桃農家さん伝授の桃の長期保存方法」が引用されている。
アルミホイルで空気が入らないよう隙間なく桃を一つずつ包んで冷蔵庫に入れるだけ、というごくシンプルな方法なのだが、福島の桃農家直伝のやり方で、冷蔵庫で1か月くらいは保存できる、と書かれている。
前出のツイートを投稿したユーザーは8月16日、
「1ヶ月経った今日、流石にダメだろうと恐る恐る解放したんだが...見目も変わらず、とても美味しく頂けました!アルミホイル...まじかよ!」(原文ママ)
と報告。傷みやすい桃だが、本当にアルミホイルでぴったり包むだけで1か月も味を保ったまま延命したというのだ。
栓を抜いたびん、開けた缶詰、炭酸飲料まで...
日本アルミニウム協会のサイト「アルミ箔の世界」によると、アルミホイルには気体や液体、光などを透過させない「バリア特性」があり、品質の保持に威力を発揮するそうだ。また、ラップより冷気の伝わりが速いという特長もあり、肉や作った料理を冷凍保存する時にもアルミホイルで包めば急速冷凍できる。
さらに、栓を抜いたびんや開けた缶詰も、アルミホイルをかぶせて口の部分をしぼって冷蔵庫に入れておけば、「空気をさえぎり、雑菌などの侵入も防ぎます。炭酸飲料でも、少しの時間ならガスが逃げるのをある程度防げます」という。
クックパッドには他にも、生姜やねぎ、大葉、生ハム、パン、カップ入りの菓子と、余らせがちだったり味を保って保存するのが難しかったりする食材をアルミホイルを使って保存する方法が紹介されている。多くの家庭にあるアルミホイルがこんなに便利なんて、有効活用しないともったいないぞ!