J-CASTニュースは2013年8月12日、「コミケ帰りのオタクが異常に臭いワケ 車内で吐き気などツイッターに悲鳴、苦情続々」というニュースで、コミケ(コミックマーケット)から帰るオタクの「臭害」を取りあげた。
この記事を受けて、某編集部員が「どれほど臭いのか、嗅いでみたい!」と、コミックマーケット88(15年8月14日~16日)の会場周辺を訪れた。この度、その編集部員からレポートが届いたので紹介する。
なお13年の記事では「りんかい線」(東京臨海高速鉄道)を扱ったが、今回彼が乗ったのは「ゆりかもめ」(東京臨海新交通臨海線)。どちらも会場となる東京ビッグサイト周辺に駅があり、コミケ輸送の要を担っている。それでは、好奇心に満ち溢れる様子がわかるレポートをご覧いただきたい。
好奇心を抑えきれず、コミケ2日目の8月15日の昼、私は豊洲駅に降り立った。
ゆりかもめは、豊洲駅と新橋駅を結ぶ路線。今回は端から端までを乗り通す。
豊洲駅周辺には、「萌えキャラ」が大きくあしらわれたバッグを抱えた人が歩いている。テンションが高まってきた!
駅前のセブン‐イレブンも、戦闘態勢バッチリだ。
ふとツイッターを見てみると、
「ゆりかもめがコミケのせいで臭い...」
「ゆりかもめ待機列臭いやばい......」
といった報告が続々。期待で胸を躍らせながら、車内に乗りこんだ。
乗り込むやいなや、全力で深呼吸。しかし、
「臭くない!!!!!」
はっきり言って全然臭くないのだ。むしろ通勤ラッシュ時の車内の方が臭いくらいだ。
電車は発車し、東京湾岸を走る。そして、ビッグサイト最寄りの国際展示場駅。待ってました、とばかりに大勢のオタクが乗車してきた。
「よしよし、ここから臭くなるんだな」
と思いきや、車内は全然臭くならない。
皆汗をびっしょりかいている様子なのに、臭くない。中には遠慮がちに制汗スプレーを「シャーッ」と振る人もいる。
もしかすると、「オタクは臭いに気を遣わない」説はウソなのか!?
結局、終点・新橋駅へ到着するまで、一度も刺激臭は漂ってこなかった。
車内はもちろん、駅構内でも嗅げず、すっかり拍子抜け。ツイッターにあふれていた「ゆりかもめが臭い」の書き込みは一体何だったのだろうか。
時間帯や開催年、そして私自身の体調によっても、変化があるのかもしれない。また来年、改めて確かめてみたい。