「一般人」ではあるもののその驚異的な発信力で人気を集めるインスタグラマー、manashikaさん、moyamoyaさん、sachiさん。
前回お送りしたインスタにまつわる魅力に続き、今回は彼女達の行きつけ、魚介と野菜のビストロ「B.B.D」さんにご協力頂き、写真加工の技術について教えてもらいます。
「料理やスイーツを美味しそうに撮りたい!」「どうすれば美味しそうに撮れるの?」といった悩みを一気に解決!
さらに彼女達がインスタに掛ける思いや、フォロワーへのメッセージなど、今回も見どころたっぷりの内容でお送り致します。
オーダーの時からコツがある
【プロフィール】※2015年7月27日現在
●manashika (写真左)
●フォロー数/284人 フォロワー数/19500人
●世界中を旅するネイリストとして注目を集め、パワーみなぎる写真と憧れのライフスタイルでファンを魅了。これまで旅した国は約30カ国。プライベートとは別のネイルアカウントは、驚異の11万4000人フォロワーを誇るカリスマネイリスト。マナミンと呼ばれる。
●https://instagram.com/manashika/
●moyamoya(同中央)
●フォロー数/498人 フォロワー数/22000人
●ファッション・海・旅行が好きなオシャレインスタグラマーとして注目され、トレンドファッション通販アプリ・STULIOとのコラボ商品は完売に至るほど!写真加工がプロ並に上手いことでも知られ、その巧みな技術は"moya加工"と呼ばれることも。
●https://instagram.com/moyamoya2121/
●sachi(同右)
●フォロー数/969人 フォロワー数/11000人
●海と自然をこよなく愛する写真の数々が見ている者の心と体を一瞬で癒すとして話題に。抜群のセンスとソーシャルメディアにも詳しいことで、タレント・モデル・アーティストからはインスタ界のスペシャリストとしても高い信頼を得ている。
●https://instagram.com/sachi_918/
安部 とても雰囲気の素敵なお店ですよね。みなさんが行くお店はどこも素敵ですが、こちらは何で知られたんですか?
manashika もちろんこのお店もインスタを見て知りました。
moyamoya 基本、インスタで調べて来ることが多いですね。
安部 やはりここでもインスタですか(笑)。
sachi ここは前にも来たんですが、料理の色が可愛いんですよ。
manashika そうだね、写真を撮る時は色が重要だからね。色が同じ料理だとあまり写真は撮らないですね。
安部 ちなみに料理を頼むコツとかってあったりしますか?
manashika 頼むときは一斉に持って来てもらいます。出来た順ではなくて一気に写真を撮りたいんですよ(笑)。なので全部一緒に持ってきてもらうようにお願いさせて頂きます。
安部 確かに!みなさんのインスタではいくつもの料理がテーブルに並んでいる写真をよく見掛けます。そういうトリックがあったんですね(笑)。では一斉に持ってきてもらいましょう!
※料理が運ばれ...。
全員 美味しそうー!
「SKRWT」で歪み補正 「Snapseed」と「VSCO Cam」で調整&加工
安部 一気にテンションが上がりましたね(笑)。まず写真映えするためのコツを教えて下さい。
sachi 料理の際に重要なのはこういう色とりどりなカラーもそうですが、意外にもテーブルが重要だったりしますね。
moyamoya 1番良いのはこげ茶なんですよ。そうすると料理の色味もキレイに撮ることが出来ます。
manashika あとはお皿の色と手の位置も重要です。
安部 ぶっちゃけ聞いているだけでは分からなくて...(笑)。早速写真を撮ってもらい、加工をお願いします!
manashika じゃあちょっと集中しますね(笑)
安部 では、みなさん写真を見せて下さい!
全員 こんな感じですー!
(※サムネイル写真左から2番目~4番目をクリックしてご覧下さい)
安部 わぁお!これよくインスタで見るやつじゃないですか!めちゃくちゃ美味しそうに撮れている!さすがインスタグラマーの方々(笑)。す、すごい!!では写真の撮り方や、どういったアプリを使ったのか教えて下さい。
sachi 私は上からじゃないのですぐ終わるんですよ。料理はナメる派なので(※斜めからヨリで撮ること)、インスタの加工だけで2分ぐらいで終わります。コツは明るくしているのと、色を深くしています。あと若干、彩度を上げました。美味しそうに見えるようにするには温かみをマックスで上げています。逆に海の時は温かみを全部下げるんです。
manashika 私のカメラは今、画面が半分壊れていて見えないので、正面から撮りたいけど、どうしても写真に歪みがかかってしまうので、まず「SKRWT」ってアプリで歪みを補正しました。その後に「VSCO Cam」を使います。どちらかと言うとご飯の美味しさよりも、自分のインスタのページの色味に合わせて調節する感じです。最後にインスタのストラクチャーという画像を鮮明にする加工で白味をかけてリアル感を出して終わりです。
moyamoya 私は「Snapseed」と「VSCO Cam」を使いました。iPhoneは画素数は良いんですが、鮮明さがなくて画面上にするとちょっと荒っぽく見えるんですよ。なのでまず「Snapseed」でリアル感や鮮明さ、彩度を上げます。私の写真は、全部「VSCO Cam」を使っているので、逆に使わないと浮いてしまうのでオレンジっぽく仕上げるのが重要になります。その後、インスタの加工で若干色味を変えたぐらいです。
安部 ここまでくるとまさに加工のプロですね。いつも取材しているギャル系とは全く違う回答が返ってきたので驚きました。ごめんなさい、そもそも「VSCO Cam」「Snapseed」ってどういうアプリなんですか?
sachi 「VSCO Cam」は、今、世界で1番使われているアプリですよ。「Snapseed」は鮮明さを出すときに使います。インスタとかの加工とは若干違って上手くリアルさを出せると言うか...。
moyamoya iPhoneで撮った写真もデジカメで撮ったみたいな感じに加工出来るよね。私は「Snapseed」の中では「ドラマ」というのを使ってます。フィルターより「ドラマ」を掛ける方がリアルさが出るんですよ。でもそれをマックスで使うとおかしなことになっちゃうので...。
manashika シーンによっても変わってくるよね。
moyamoya 使い込んでいくと、こういった写真には何の加工が最適かというのも分かってきます。
sachi 実はインスタグラマーの会みたいなのがあるんですが、その中でもこの2つのアプリは"1軍アプリ"とも言われているぐらいなのでオススメですね。
moyamoya 加工には絶対必要だよね。あとは感覚で掴んでもらえれば(笑)。
生活の一部、ライフスタイルの共有、記録に残せるツール...
安部 感覚...。これはもう実践して何度か試すしかないですね。いやしかし、インスタグラマーの会があることにもビックリしました。ではそんなみなさんにとってインスタってどういう存在ですか?
moyamoya 一言じゃ表せないけど、生活の一部になっているのは間違いないです。インスタにアップすることが、どこか頭の中にあるというか...。
sachi 個人的にはライフスタイルの共有という感覚ですね。ビジネス的には今、1番使える無料の広告かな。
manashika 私は趣味ですかね。カメラも好きだし、旅行も好きで、記録に残せるツールみたいな。キャプションも書けるから振り返ったりも出来るので1日1ポストは必ずしますね。それこそ3人が出会った時の写真とか見て「これちょうど1年前じゃん!」みたいに振り返ったりしています。
安部 もはやみなさんにとってインスタは切っても切れない関係なんですね。最後となりますが、フォロワーの方々へメッセージやアドバイスをお願い致します。
manashika 有名人とかじゃないしフォロワーが多いと言われても、たかが1万、2万なので...。まぁでも、旅行が本当に大好きで「色々な世界を見るのは楽しいですよ」みたいな気持ちでやっているので、一般人でもここまで楽しめるのがインスタの醍醐味ですかね。これからもインスタを通してよろしくお願いします。
moyamoya 私は、服とかライフスタイルとかあんまりジャンルに捉われずアップしている部分があるので、過去の話とかも出たりするんですね。ブログ時代から一緒に年を重ねている方も多いと思うので、インスタでの繋がりにはなりますが、これからもハッピーやライフスタイルを共有していけたら嬉しいです。
sachi 仕事上、「どうやってフォロワー増やせばいいの?」とか「フォロワーを増やそうとしているけど、何のためにやっているのか分からない」とか言われたりもするんですが、結局チャンスを掴むキッカケになるかもしれないので、根気よく更新することが大事なのかなと...。実際、こういう機会を頂けることにも繋がったし、大袈裟かもしれないですがインスタって"夢"があるとも思いますね。もしお会い出来る機会があれば、ここでは言えてないことも全部教えますよ(笑)。
――今後もみなさんの更新、楽しみにしています。今回はありがとうございました!
時代を先読む力に優れ未来を"デザイン"【総括】
以上、2週に渡りお送りしたインスタグラマーインタビューはいかがでしたか?
話にもありましたが、彼女達は決してタレントやモデルではなく、私達と同じ暮らしをする「一般人」に違いはありません。ただ、インスタ界では何万といったフォロワーを持つインスタグラマーであり、それこそ情報拡散力や影響力のあるインフルエンサーとなります。
そんな彼女達は、インスタにおいて"非日常的"な世界を演出し、また1枚の写真で「すごい!」「綺麗!」「楽しそう!」「羨ましい!」といった感情にさせてくれる一種のアーティスティックに長けている芸術家のような創造の持ち主だと感じることが出来ました。
そして、好き勝手にポストするといったことはせず、更新する時間や連投をしないといった自分なりルールを作っていることから汲み取ると、空気を読みながら時代を先読む力に優れた、言わば未来を"デザイン"出来る逸材とも言えるでしょう。
そんな彼女達がこれからもどのような"写真で語るアート"を発信していくのか楽しみで仕方ありません。今後も注目間違いなしです!
grp編集長・安部舞紗