商品開発は試行錯誤の連続
プルトップを開ける前にシェイクさせるよう、ゼリー飲料に炭酸ガスとナタデココを加えて密閉する製法は、委託製造先が特許を得ている技術。とはいえ商品化までには、適度の食感を保ちつつ、10回以上振ると缶から出てくるような「ゼリーの硬さ」や、型崩れなく食感を保つ「ナタデココの投入方法」を工夫するなど、試行錯誤を重ねたという。
苦労の甲斐あって、発売からこれまで、売り上げは右肩上がり。直近4年間の平均伸長率は150%、発売から5年で年間販売数量は4.8倍になる見込みだ。今年は「グレープ」と「マンゴー」の2フレーバーを展開しているが、これまでの売り上げや消費者からの声を勘案して、今年は「在庫過多のリスクを恐れず」に発売前から大量に作りためたという。
同社の主な販路は、自動販売機。「2つの食感グレープソーダゼリー」は、JR東日本の駅ホームや構内にある自販機でも販売されている。同製品の自販機1台あたりの販売数量は、全商品の平均値を大きく上回っているといい、この新時代の飲料の勢いはまだまだとどまりそうにない。