あなたのアイスのNo.1は? 夏こそ食べたい旨いモノ

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   連日の猛暑だが、「土用の丑の日」の7月24日(2015年)、各地でウナギが売れた。7月27日は、今が旬のスイカの記念日。スイカの縞模様を綱に見立て、27を「つ(2)、な(7)」と読ませ、7を夏に結び付けて7月27日は「夏の綱」、つまり「スイカの日」としたそうだ。いささか苦しいが、夏の代表的な風物詩に変わりはない。ほかにも、冷たくて甘くて美味しいモノは、まだまだあるようだ

    J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ」でも特集記事を公開中。

  • 日本懐かしアイス大全
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  • 江戸東京 味の散歩道―歩き味わう歴史ガイド
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  • すいかの匂い
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みんなも食べたガリガリ君、うまか棒...

   「ガリガリ君」「うまか棒」「宝石箱」「里のくり」「大予言」「ガムンボ」「BOB」「3色トリノ」「ホームランバー」「グリココーン」「チェコモナコ」「純チェコ」「あずきバー」...。これほど多くの種類があるとは知らなかった。いずれもアイスの人気者だ。 誰もが一度は食べたヒット商品、今も続くロングセラー、変わり種やご当地の話題作など大集合したのが、『日本懐かしアイス大全』(著・アイスマン福留、1296円、辰巳出版)。

   著者は年間1000種類以上のアイスを食べ、すべてのパッケージを収集しているアイス評論家。2014年に「一般社団法人 日本アイスマニア協会」を設立し、代表理事に就いた。今年(2015年)のトレンドは、ふわっとして雪のような食感の「スノー系アイススイーツ」だそうだ。

達人たちが紹介する味の決定版

   永井荷風が通い詰めた店、池波正太郎が愛した味もある。『江戸東京 味の散歩道―歩き味わう歴史ガイド』(著・嵐山光三郎、元木昌彦、山本一力、桑原茂夫、坂崎重盛、1728円、山川出版社)は、作家・嵐山光三郎をはじめ街歩きの達人と知られる面々が江戸東京の味と歴史をたどるエッセイ&ガイドである。

   江戸東京の旨い物といえば、寿司、うなぎ、そば、天ぷらの4つが代表だ。「寿司は幕末に生まれ大流行になった」「江戸前とは蒲焼きに始まる」など、それぞれ由来を語りながら老舗の味を見て歩く。日本橋、神田、上野、浅草、谷中、本所、深川、向島...江戸の残る地名ばかりだ。若い人たちも集まるスカイツリーのお膝元も忘れない。写真付き「江戸の食」老舗一覧もある。

11人の少女の夏の記憶の物語

   古井戸でスイカを冷やしたこと、臨海学校のスイカ割り、絵日記に添えたピンクのスイカ...。誰にでもスイカには様々な思い出がある。『すいかの匂い』(著・江國香織、464円、新潮社)は、11人の少女の夏の記憶の物語短編集である。

   バニラアイスの木べらの味、ビニールプールのヘリの感触、そして、すいかの匂い――。なつかしい風景の中に鮮やかに描かれる秘密の記憶。

   解説は江國のことを好きな作家の1人といっている作家の川上弘美。江國の秘密について素敵な文章を書いている。2人とも好きだという読者にとっては、得したような気持ちになる。

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