JR西日本は、山陽新幹線で「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」を2015年秋から17年3月までの間実施し、その一環として、新幹線500系にエヴァンゲリオンの特別塗装を施した「500 TYPE EVA」の「こだま」を、期間中に博多―新大阪間で運行する。1975年の山陽新幹線全線開業から40周年、95年のアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」テレビ放映開始から20周年を、"シンクロ"記念したもの。
博多―新大阪間「こだま」で、毎日上下線1本ずつ運行
「500 TYPE EVA」は、同アニメの庵野秀明監督が監修し、メカニックデザイナーの山下いくと氏が車両デザインを手掛けた。劇中で主人公が搭乗する「エヴァンゲリオン初号機」がモチーフとなっており、紫を基調に、緑と黒のラインが入っている。車内では新世紀エヴァンゲリオンの世界観がテーマのコンテンツを楽しめるほか、期間中は記念グッズの販売なども行う。
運行されるのは、博多午前6時36分発―新大阪午前11時14分着の「こだま730号」と、新大阪午前11時32分発―博多午後4時7分着の「こだま741号」の、1日2便。運転日の詳細や、その他の企画については、スペシャルサイトで随時発表する。
ベースとなっている新幹線500系は1997年に山陽新幹線「のぞみ」を中心に営業運転を開始。東海道新幹線でも一時運行されたが、後継車両の登場もあり、2015年現在は山陽新幹線の博多―新大阪間の「こだま」のみで運行している。
先頭車両の尖ったフォルムが特徴的で、一部の鉄道ファンの間では、その造形の美しさやメタリックな塗装から、根強い人気を誇る。ネット上では、「500系は一番造形が美しく、入線時にわくわくする新幹線だと思う。コラボしなくても十分かっこいいが、どう仕上がるかは楽しみ」などと、鉄道ファン、アニメファンともに期待する声があがっている。