かつての名残を楽しむ
今回の宿は「イビス香港セントラル&シェンワン」。フランスを拠点に世界展開するホテルグループ「アコーホテルズ」のエコノミーホテルブランドだ。香港らしい街並みを味わえるシティビューか、海を一望できるオーシャンビューを味わえる550の客室を備えている。
ホテルから繁華街の中環(セントラル)までは、トラム(路面電車)で10分ほどの立地だ。130年近い歴史を持つ「スターフェリー」の乗り場へも、20分ちょっとで移動可能。「スターフェリー」では、香港独特の「モワッ」とした湿気の多い熱気と、潮風を感じながら、香港島と九龍半島の移動を楽しめる。
イギリス植民地や日本統治時代の面影は、いまも香港各地に残っている。たとえば、警察尞だった建物を改装した「PMQ」。元々この地には、かの孫文も通ったという学校「中央書院」があったが、第二次世界大戦で損壊。戦後になって、警察施設が建てられた。その建物が、現在は新進気鋭のデザイナーたちの展示販売スペースとなり、若者向けの新スポットとして活用されている。
そして、忘れてはいけないのが「食」。ホテルから徒歩数分の老舗喫茶店「海安珈琲室」では、異国ながらどこか懐かしい雰囲気のなか、香港風のミルクティーやフレンチトーストに舌鼓を打てる。
これだけ楽しんでも、国内旅行と大差ない旅費。(主に金銭面で)海外旅行をためらっていた記者も、帰りの便では「海外サイコー!」と思うまでになった。さて、今度の夏休みにはどこへ行こうかな――。<協力:ジェットスターグループ、香港政府観光局、アコーホテルズグループ(登場順)>