サムスン電子から2015年4月に発売された「Galaxy S6 edge(エッジ)」は、この夏の最強スマホの一角とされる。画面両端がカーブした「デュアルエッジスクリーン」が滑らかなフォルムをつくり、高度なカメラ機能も特徴のひとつという。その魅力を探るため、記者が数日間使用してみた。
明るく、きれいに撮影できる
「S6 edge」最大の特徴は、曲面型ディスプレイ「デュアルエッジスクリーン」。14年10月発売の「Galaxy Note Edge」では画面の右側面のみだったが、「S6 edge」は画面の両端がカーブしているという世界初の試みだ。
特徴はエッジスクリーンだけではない。カメラはF値(しぼり値)1.9のレンズをアウトとイン両方に搭載。光学式手ブレ補正のほか、HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影にも対応していて、逆光や暗い場所でも、明るくきれいに撮影できる。また、ホーム画面から約0.7秒でカメラが起動できるなど、シャッターチャンスを逃がさない工夫もされている。
とくに注目なのは、「自撮り」によく使われるインカメラ(サブカメラ)。約500万画素のQHD(2560×1440ピクセル)画質に対応している。背面の心拍数モニターや、音声でシャッターを切る機能はそのままに、同機種では「手のひらにカメラを向ける」と撮影できる機能も搭載した。
「手のひら」撮影が結構便利
実際に試してみると、思ったより簡単に撮影できた。カメラの起動は、ホームボタンを2度押しするだけ。インカメラに向けて手をかざせば、「手のひら」が認識され、撮影までの秒数が画面に出て、2秒後にシャッターが切られる。スマホを手に取ってから、たった数秒で「自撮り」できるとなると、シャッターチャンスも逃しにくくなりそうだ。
約1600万画素のアウトカメラ(メインカメラ)も便利だ。静止画はもちろん、動画も4K(3840×2160ピクセル)での撮影に対応。いままでより「目で見たまま」に近い感覚で、動画撮影できるようになった。
「S6 edge」はNTTドコモとau(KDDI)、ソフトバンクの3社で販売。カラーはGold PlatinumとGreen Emerald、Black Sapphire、White Pearをラインアップ(キャリアによって異なる)。両面には強化ガラス、サイドにはメタルが施されている。ガラスの下に光の当たり方で色彩が変わる光学フィルムを配した「高級感あふれるデザイン」のため、ビジネスマンだけでなく、女性にも合いそうだ。
なおドコモでは、エッジスクリーンなしのフラットタイプ「Galaxy S6」も提供している。この機種も「S6 edge」同様、簡単で高画質なカメラ機能を利用できる。