1974年、空前のオカルトブームを巻き起こした映画「エクソシスト」が日本で初公開された。その公開日にちなみ7月13日は、都市伝説的に「オカルト記念日」といわれている。今回は幽霊やホラー、オカルトや怪奇現象にちなんだ背筋も凍る作品をご紹介。どうにも寝苦しい夜は、想像力をふくらませてゾクゾクするのが一番!
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実話をモデルにしたというリアル感が怖さを増幅
「麻美...私だ。会いに来たよ」。かつて娘が住んでいたその廃屋は今では幽霊屋敷として有名だった。幽霊でもいい、ひと目娘に会いたいと父は...(「幽霊屋敷」より)。
直木賞作家でホラー界の第一人者でもある高橋克彦氏が書き継いできたアンソロジー、『高橋克彦の怪談』(著・高橋克彦、782円、祥伝社)。「妻を愛す」「また出てきてくれよ」「祖母の箪笥」「仏壇の中に笑っている親友の首が...」「幽霊屋敷」など、純粋なホラーをはじめ、東北の民話やいい伝えをモチーフにした作品など、約200の短編の中からエッセイを含む21編が収録されている。中には実話をモデルにした作品もあり、想像を超えるリアルなホラー体験ができるかも。
ほかにも怪談にまつわるエッセイや巻末にある詳細な作品解説も見逃せない。