世代違えば変わる「表現の仕方」
ただ、大人世代の私達からしてみたら気になるのは、上記で挙げたカップルのように別れた後、その動画はどうするのかといったところではないでしょうか。
tanaカップルしかり、多くの"ミクチャー"は破局した後でも、同動画を楽しかった思い出として残しておくのが定番のようで、わざわざ思い出の一部を自ら消すといったことはしないようです。
確かに、ブログでカップル記事を公開していたギャルも、破局を迎えたからといってその記事を消去する訳でもなく、自身の思い出の一部として残しておくのが当たり前になっています。
もちろん動画である限り、静止画とは違い、生々しさやリアルな空気感が伝わってきますが、そんなのギャル達にとってはおかまいなし。
以前同コラムで書いたように、自らの「履歴書」となるのがブログなわけですから、ギャル達にとって、まさに「プロフィールムービー」と言える自らを象徴するような一つの作品である動画を抹消するといった選択はそもそも存在しないのです。
大人世代からは理解出来ないかもしれませんが、私達の世代と「表現の仕方」が変わっただけで、彼女達はただただ青春の一ページを刻んでいるといった感覚に過ぎないと言えるようです。
―時代とともにギャルの遊び方もアピール方法も変化。
彼女達の気持ちを汲み取るには、大人目線としての凝り固まった考えだけではなく、"今"の遊び方を理解し、若者目線で考えるといった常識に捉われない見解が必要なようです。
そしてギャル達が動画を公開し『共感して欲しい』といった思いがあるように、『共感』するような気持ちを持つことで、「キス動画」や「ラブラブ動画」の見方が"一味も二味"も変わってくるかもしれません。
grp編集長・安部舞紗