ギリシャの哲学者の弁論術
こちらが正しいのに、ついつい言い負かされてしまう。会議でも日常の会話でもなんとも口惜しいことだ。相手を説得する「弁論術」を身につけたいと思う人は多いだろう。『どんな人も思い通りに動かせる アリストテレス 無敵の「弁論術」』(著・高橋健太郎、1404円、朝日新聞出版)は、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが2300年前に生み出した弁論術をいまの時代にやさしく解説したものだ。
哲学×心理学×会話術を駆使し、3つのメソッドを使えばどんな相手でも説得できる。論理的であるとはもちろんだが、ふだんから信頼されていることや相手の感情をうまく誘導することも大切。学生にとってもディベートの教科書になりそうだ。