闘病生活乗り越えJリーグへ! 畑尾選手と「CTEPH啓発大使」の細貝選手が対談

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

難病患者をサポート! みんなで走った1329キロメートル

   じつは細貝選手が「CTEPH啓発大使」に就任したのには、こんな理由がある。

「僕は兄の影響でサッカーをはじめたのだけど、その兄が病気でサッカーを続けられなくなった。つらそうな兄や家族の大変さを目の当たりにして、自分自身、病気をすごく身近で感じることが多かった。そんなこともあって、自分でもなにか病気で苦しんでいる方やご家族の方をサポートしたいという気持ちが強かった」

   バイエル薬品は、「CTEPH」のことをたくさんの人に知ってもらい、多くの患者への支援につなげていくことを目的としたCTEPHの啓発プログラム「6 Minutes Run for CTEPH」を、13年から実施。15年6月21日は、その結果発表会も行われた。

   この「6 Minutes Run」(6分間走)は、CTEPHの診断時の目安「6分間歩行」にちなんで設定。東京や札幌、大阪などのイベントで、細貝選手や一般公募の参加者が6分間に走った合計距離と、細貝選手が公式戦で走った走行距離を合計して、1キロメートルにつき1000円で換算した金額を患者への支援プログラムや活動団体にバイエル薬品が助成するプログラム。

   過去4回のイベントで走った距離が792キロメートル。細貝選手が公式戦で走った距離537キロメートルの合計は1329キロメートルで、132万9000円を、肺高血圧症(PH)患者をサポートするNPO法人PAHの会へ寄付した。

   細貝選手は「自分がサッカー選手として、全力で走っている姿を見せることでサポートできればという思いもありますし、この『CTEPH』という病気をもっと多くの人に知ってもらいたい」と話す。

   多くの人に「知ってもらう」ことで、CTEPHの早期発見、早期治療にもつながる。「慢性肺血栓塞栓症はなかなかわかりづらい病気で、自分もCTEPHになってしまう前に発見できたので早期治療ができました。自分で判断せずに、医師に診てもらうことが本当に大事です」と畑尾選手。そして、たとえ病気だったとしても、「夢や目標に向かって、ポジティブな気持ちを持ってほしいです。夢や目標への強い気持ちを持ち、それに向かっていくことは治療にもつながると思います」と、CTEPH患者にエールを送る。

姉妹サイト