日経平均株価が2万円を越え、円相場も1ドル125円をマーク。景気が回復傾向にある今、投資に注目が集まっている。読者の中にも、仕事の合間などに株価や外国為替の動向を気にする人も多いだろう。そんなとき、スマートフォンを使うのも便利だが、スマートウオッチならもっと手軽に情報を手に入れられる。
アップルのスマートウオッチ「Apple Watch(以下、アップルウオッチ)」に対応している証券・FX会社は、楽天証券やSBI証券、外為どっとコムなどがある。いずれも株価や為替相場などの「表示」は可能だ。しかし、たとえば「トレード」までできるアプリといえば、IG証券のアプリに限られる。(2015年6月9日時点)
銘柄・通貨と、取引ロット数を選択
使用感を試そうと、IG証券のアプリを実際に使ってみた。基本的な設定はiPhone(アイフォーン)にインストールしたiOS用のIG証券トレーディング・アプリから行う。口座情報をiPhoneに入力してから、アップルウオッチとiPhoneを同期させると、口座情報が転送される。
アップルウオッチでログインすると、まず口座リストが表示される。このアプリで対応している取引は、FX(外国為替証拠金取引)と、株式などのCFD(差金決済取引)。個別株(日本株、海外株)、株価指数、FX、商品、債券先物、その他の中から取引する口座を選ぶ。
アップルウオッチから取引できるのは、事前にiOS用アプリから登録した「ウォッチリスト」にある銘柄や通貨だ。リストからトレードしたいものを選び、売値もしくは買値を確認。取引ロット数を選択すると、すぐに取引が終了する。注文後の未決オーダーも手元で見られる。
またiOS用アプリにはチャートや、情報収集に役立つ機能が備わっていて、たとえば、チャートは時間軸やスタイル(ローソク足、ライン、バー、山)の選択、各種指標の設定など高度なカスタマイズが可能。さらに、個別の株式情報からは、その銘柄に関するロイターニュースにも簡単にアクセスできるため、次々と新しい情報が出てくる中で、いま選んでいるペア・銘柄に関連するニュースをはじめとした関連データを確認できる。アップルウオッチと意図的に役割を変えることで、連携する意味を最大化しているという。
アプリの使い勝手が知りたい場合は、口座開設しなくても「デモ口座」でログイン可能なので、試してみてはどうだろう。
<企画編集:J-CASTトレンド編集部>