どんなユニークな発想法があっても
「アイデアを出せ」といわれても、名案が浮かんでくるものではない。悩み苦しんでも、無から有を生じることもない。
『放送作家が教えるアイデアがすくすく育つ思考のヒント』(著・山名宏和、734円、サンマーク出版)によれば、アイデアとは生むより育てるものだというのが持論だ。『行列のできる法律相談所』『ダウンタウンDX』『ガイアの夜明け』など数々の人気番組を世に送り出している放送作家の思考法である。
どんなにユニークな発想法があっても、それだけではアイデアを作り出すことはできない。材料の種を集め、育てていくことによって商品の形になるというわけだ。アイデアの種を見つける方法は特別なことではない。毎日のふだんの生活の中で、ちょっとした視点を変えると新しい種が見つかる。「男性は女性に、女性は男性になってみては」「白雪姫が絶世の不細工だったらと想像したら」といった35のヒントがある。