日米欧の大手自動車メーカーの共同開発で製作された近未来コンセプトカーのフロアマットに、産業マテリアル・衣料繊維などを製造販売する東洋紡(大阪市)の機能性クッション材「ブレスエアー」が採用された。同社が2015年4月28日に発表した。
自動車関連研究で有名なアメリカのクレムソン大学の国際自動車研究所(サウスカロライナ州)は、日米欧の大手自動車メーカーと「近未来のくるま」をイメージしたコンセプトカーを開発、発表している。このプロジェクトは"Deep Orange(ディープ オレンジ)と呼ばれ、今回で5回目の発表となり「生活、レジャーのあらゆる時間を車内で過ごすための次世代レジャービークル」がコンセプト。
東洋紡が機能性クッションとして販売している「ブレスエアー」は、コンセプトを実現する素材としてフロアマットに採用。独自の熱可塑性ポリエステル系エラストマー「ペルプルペンR」を繊維状にして複雑に組み合わせた3次元スプリング構造体で、耐久性や通気性、制菌性などに優れているという。また、インスタントラーメンにも似ているというユニークな形状が、斬新なデザインを可能にすると評価された。
ブレスエアーが採用された"Deep Orange5"の写真や動画は下記ウェブサイトで視聴できる。