スマホ通信速度、やはり大手に軍配! でも「格安」で使いたい時には...

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   モバイル関連の調査や研究を行っている「MMD研究所」は、2015年3月に「格安スマホに関する意識調査」を実施。格安スマホ購入予定者が重視する点として、「月額料金の安さ」はもちろん、半数以上が「通信速度の速さ」を意識していることがわかった。

   同研究所が15年4月に実施した「格安スマホ通信速度調査」では、MVNO(仮想移動体通信事業者)10社と、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルの通信速度を比較。単なる料金比較では計れない、従来の携帯会社と「格安スマホ」の違いを浮き彫りにしている。

  • 「BLADE Q+」
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大手3社の通信速度は「MVNOの倍以上」

   調査は平日5日間に、同研究所内(東京都渋谷区)で実施。スマートフォン用の通信速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を用いて行われる。朝、昼、夕に各5回計測され、最大値と最小値をのぞく3回から平均値を比較している。

   調査結果では、ドコモ回線を利用しているMVNOが、IIJ mioの7.1Mbps(以下、平均ダウンロード速度)をはじめ、b-mobile(7.0Mbps)、楽天モバイル(6.5Mbps)と続く。auを使用したMVNOはUQ mobile(9.8Mbps)、mineo(6.6Mbps)の順だ。

   一方で大手3社は、ドコモが19.3Mbps、auが28.2Mbps、ソフトバンクが29.4Mbpsと、MVNOの倍以上のスピードを記録している。また、利用者が多く混雑が起きやすいとされる昼(12~13時)は、MVNO全体の平均が1.8Mbpsで、大手3社の平均27.6Mbpsを大幅に下回っている。

   速度面などで優位に立つ大手携帯会社にも、実は格安で利用する方法がある。たとえばソフトバンクが4月24日に発売した「BLADE Q+(ブレードキュープラス)」は、基本使用料無料で使えるスマホだ。プリペイド方式で「2年縛り」などのない新料金プラン「シンプルスタイル」を利用し、利用日数に応じて2日、7日、30日の各プランから、パケット定額サービスを選択できる。ドコモかauからMNP(携帯番号ポータビリティー)転入すると、通常4980円(税抜)の30日プランが3980円(同)で利用できる。

   調査結果では、月額1000円前後のMVNOでも、ある程度のスピードを記録しているとわかる。とにかく月額料金をおさえたい人には、「格安スマホ」が最適な選択だろう。一方で、通信速度も妥協したくない人には、「BLADE Q+」も選択肢のひとつになりそうだ。それぞれの利用シーンにあわせて、適切なスマホを選びたい。

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