肩を壊しやすい投手のクセは手首にあった アスリートが認める「ロダンのポーズ」で痛みを解消

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   メディカルトレーナー夏嶋隆氏のもとには、肩や首を痛めた多くのアスリートが訪れる。そこで施されるのは、患部そのものへの施術ではなく、「腕を回す」というちょっと意外な方法だ。

   夏嶋氏が監修を務めた、スポーツジャーナリスト石井紘人氏著「ロダンのポーズで肩と首の痛みが治る!」(ぴあ、2015年3月14日発売)では、日常生活でしみついた悪習慣による痛みを和らげる、エクササイズが紹介されている。

  • 「ロダンのポーズで肩と首の痛みが治る!」(ぴあ)
    「ロダンのポーズで肩と首の痛みが治る!」(ぴあ)
  • 「ロダンのポーズで肩と首の痛みが治る!」(ぴあ)

手首を反らすフォームが肩を痛める

   夏嶋氏のもとを訪れたアスリートの1人に、ビーチバレーで16年のブラジル・リオデジャネイロ五輪の代表入りを目指す田中姿子選手がいる。2度も肩を痛めたことで、自らのフォームに問題があるのではないかと感じていたそうだ。

   彼女が夏嶋氏に指摘されたのは、手首が体の外側に反っていた腕の振り方だ。これだと前腕の橈骨(とうこつ)が尺骨を押し上げ、肩関節が肩甲骨を圧迫する。だから肩に負担がかかってしまい、何度も痛めてしまったのだ。

   同様のケースはほかのスポーツでもめずらしくなく、肩を壊しやすい野球の投手にも、手首が反ったフォームで投げるクセが見られるのだという。

   実際に田中選手が手首を反らさないよう意識すると、スパイクを打つ時に痛みが出なくなった。「今やっていることが普通にできるようになったら、怪我につながりにくいだろうなと思っています」と同書に感想を寄せている。

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